東部燃焼様主催の水戸市中学校春季野球大会に出場される選手へ出張ストレッチ
2022.06.02
この度水戸市の中学校で行われた野球大会で準決勝、決勝に出場する選手や保護者面々にパーソナルストレッチ、セルフストレッチの指導をさせて頂きました。野球は全身を使ってプレーするスポーツの為、特に肘や肩や腰、足部の怪我が多くみられます。
肘
肘の怪我は、成長期で体が出来上がっていない小・中学生に多くみられます。肩と同じく、肘も投球動作によって負担がかかるため、ピッチャーを中心に怪我をしやすい部位です。おもな野球肘には、小中学生に多くみられる肘の内側に発症する内側型野球肘(内側側副靱帯損傷)と、肘の外側に発症する外側型野球肘(離断性骨軟骨炎)の2種類があります。
内側型野球肘の症状
肘の内側の靱帯・腱・軟骨が痛み、肘関節の可動域の制限があります。成長期は骨がまだ未完成な状態であり内側に付いている靱帯・筋肉が引っ張られ、成長軟骨・骨が剥がれたり、割れたりしてしまいます。
外則型野球肘
肘の曲がる部分の軟骨を痛めてしまうタイプの野球肘です。投球時の痛み、肘関節を急に動かせなくなるロッキング症状を生じることがあります。ほとんどが小学校時に発生し、治しておかないと肘の変形や曲げ伸ばしの障害が進行しやすく、スポーツ選手の将来を大きく左右してしまうものなのです。
肩
ピッチャーで多く使われる肩は、野球肩とも呼ばれています。原因のほとんどは、過度な投球動作が多いですが、体幹や股関節の柔軟性不足、肩や肩甲骨、不適切な動作フォーム、インナーマッスル(肩関節の回旋動作と安定に関与する筋肉)の使いすぎと筋力低下により、アウターマッスル(腕を動かす筋肉)とのバランスが崩れることです。
腰
野球はバッティングやピッチングの際に腰を回転させる動作が重要な為、腰に強い負荷がかかってしまい腰痛が起こりやすいスポーツです。
また、守備の際にも腰を使用する為、長時間同じ姿勢になる為、腰に強い負荷がかかってしまいます。
原因として、多くは体幹と腰の動作の安定性の低下があり、例としてバッティングの場合バットをスイングした時に腰部をなるべく早く回転させ、その時に腰の骨の筋肉や靱帯、椎間板(腰の骨と腰の骨の間にあるクッションの役割)に強い負荷がかかります。腰や骨盤周りの筋肉が不十分だと、このスイングした際の腰の回転を制御できず、筋肉や靱帯、椎間板に支障が生じてしまいます。これが腰痛の原因となります。
また、関節可動域と柔軟性の低下も腰痛の原因となってしまいます。
人間の腰の動きは大きく分けて、屈曲(前に曲げる)・伸展(後ろに曲がる)・側屈(横に曲がる)・回旋(回る)の4種類があります。
野球において、腰の側屈と回旋の動く範囲(関節の可動域)が狭いと、パフォーマンスが低下すると言われています。この関節可動域が狭い状態でスイングした時の腰の回転が加わると、腰周りの筋肉に余計な力が加わり筋肉に負荷がかかり痛みとなります。
足部
野球では、足部の怪我も多くあります。特に1番多い怪我は、肉離れです。これはプロ野球選手でも多い怪我です。肉離れは疲れている時や身体の柔軟性が落ちている時に起こりやすいと言われています。肉離れは筋肉の強い収縮とともに、逆に強く引き伸ばされるような方向の力が加わった時に起こりやすいです。特にダッシュやストップ、ジャンプからの着地などのタイミングで多発します。筋肉の疲労やウォーミングアップの不足などは肉離れを引き起こす要因となります。
その他
スライディングによる擦り傷・ボールや選手などと接触する事による打撲や突き指なども考えられます。
これらの怪我は、野球に多い怪我のほんの一部です。このまま怪我を放置しプレーを続けるとどのスポーツも同じですが怪我が長引いてしまいます。その為に必要となってくるのは、予防策です。まず、怪我の予防で大切なのは股関節の柔軟性が大切と言われています。回転や体重移動の際に、股関節を使いピッチングにおいても股関節が柔らかいほど踏み足のステップの幅が広くなるなど、野球のプレーにおいて重要なことです。股関節が硬いと、プレーのパフォーマンスが下がってしまうだけでなく身体を上手に使うことが出来ないため、野球肘や野球肩と言った怪我が多いです。その為にしっかりとストレッチを行い怪我の予防を行って行きましょう。
- WEBからのご予約予約フォーム
- 店舗へのお問い合わせ店舗一覧
- メールでのお問い合わせお問い合わせフォーム